デイサービスの役割
デイサービスの主な役割は、介護が必要な状態になっても自宅でこれまでと同じような生活が送れるようにサポートすること、生活の質(QOL)を向上させること、そして他者との交流を促すことです。
では、デイサービスで働く介護士は具体的にどのようなことを行っているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
「送迎」
利用者の自宅と施設間の送迎は介護士の仕事です。送迎には10人乗りのワゴン車や軽自動車、車いすの人が乗れるリフト付き福祉車両などが使用されています。
「健康状態の確認」
高齢者は体力や免疫力が低下しているため体調が変わりやすいのですが、異変や体調不良に気付いていない人も少なくありません。そのため、デイサービスでは施設に到着した後に健康チェックを行い、体調に異常がないか確認します。
「調理と食事介助」
デイサービスでは食事も提供していますが、中には認知症や体力の低下によって自分で食べることが困難な人もいます。通常の食事だけでなく、きざみ食やミキサー食など1人ひとりの状況に合わせた食事を提供したり、介助したりしています。
「入浴の介助」
デイサービスでは1人で入浴するのが難しい人も安全で快適に入浴できるように、入浴の介助も行っています。利用者のADL(日常生活動作)に応じて、個浴、一般浴、機械浴、リフト浴、ストレッチャー浴など、様々な方法で行っています。体調不良や入浴拒否などで入浴しない人には、シャワー浴や清拭、部分浴(足湯、手湯)などで対応します。
入浴の介助は体力を必要とする作業なので体力的にも大きな負担となります。利用者だけでなく、自身の体調と水分補給にも気を配りながら作業を進めていきましょう。
「排せつの介助」
デイサービスの利用者は要介護度が低い人が多いため、介助というよりもトイレまで案内して見守ることがメインですが、中にはベッドでのおむつ替えが必要な人もいます。排せつの介助はデリケートな部分なので、プライバシーに配慮しながらも細心の注意を払って作業するようにしてください。
「機能訓練」
機能訓練は利用者のADL(日常生活動作)の維持と改善が目的です。有資格者である機能訓練指導員による個別の機能訓練を行っています。介護士は機能訓練のサポートや、ラジオ体操・口腔体操・脳トレなどを行います。
「レクリエーションの企画・実施」
普段外出する機会がない高齢者にとって、他の利用者と話したりゲームを楽しんだりするレクリエーションは心身の健康維持や社会参加につながるといわれています。しかし、利用者の安全面に配慮しながら飽きないように内容を考えるのは大変です。デイサービスに転職したらレクリエーションを担当する機会もあると思います。いざという時に困らないように、以下にレクリエーションの参考になりそうな資料を紹介しているので参考にしてみてください。
<デイサービスのレクリエーション代表例15選!盛り上がるレクのコツも解説>を見る
「家族の負担軽減の一助」
デイサービスは日頃介護をされている家族に休息を提供する役割も果たしています。デイサービスを利用している間、家族は介護から離れる時間が作れるため、負担軽減やストレスの解消につながります。
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資格について
デイサービスは介護の資格や経験がない人も働きやすい職場ですが、資格があると給与アップにつながり、転職も有利になります。この機会に資格を取得することを前向きに考えてみてはいかがでしょうか。
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