リハビリ特化型デイサービスとは

一言でいえば、機能訓練に重点を置いたデイサービスです。機能訓練指導員が主導し、身体機能を維持または回復するための訓練を行っています。通常のデイサービスとは異なり、リハビリ特化型デイサービスでは食事や入浴、排せつの介助といった生活サポートやレクリエーションは行っていません。
リハビリ特化型デイサービスでは理学療法士や作業療法士、言語聴覚士も常駐し、専門スタッフの指導のもとで利用者1人ひとりに合わせたプランを用意しています。フィットネスクラブやジムにあるような最新鋭の設備をそろえたり、リラクゼーション要素を取り入れたりといったように、施設ごとに独自のサービスを提供していることもあります。

通常のデイサービスと異なる点

リハビリ特化型デイサービスはリハビリと機能訓練に重点を置いた施設です。通常のデイサービスのように送迎やバイタルチェックも行っていますが、リハビリや機能訓練がメインということもあり、1回あたりの利用時間は約3~4時間、と短めです。また、多くの施設では午前と午後の2部制となっています。
利用者の多くは要介護度が低いため、介護予防に取り組みたい人や運動したいけれども一般的なフィットネスクラブやジムに行くのは不安な人、退院後に専門的なリハビリを受けたい人がほとんどです。そのため、他の施設と比べるとスタッフの負担はそれほど多くありません。
また、専門の機械を使用したリハビリや、機能訓練のサポート、準備運動やストレッチなどの運動指導が中心で、入浴や食事、レクリエーションなどの介護サービスは行っていない施設もあります。

利用者対象者

リハビリ特化型デイサービスの対象者は要介護1~5の認定を受けた人です。ただし、条件によっては、要支援の認定を受けている人にも利用資格があります。また、介護保険ではなく自己負担の場合は要介護や要支援の認定を受けていない自立した人や、40歳から64歳までの初老期認知症や脳血管疾患など、加齢に伴う特定疾病(16種類)により介護や支援が必要な人も利用できます。
要介護度が低く自立した生活を送っている人は比較的元気なので、介護保険サービスを利用することに抵抗がある人も少なくありません。デイサービスで行っていることを「幼稚園のようなもの」と受け取り、拒否する人もいますが、リハビリ特化型デイサービスはそのような人たちにも受け入れられやすいようです。スタイリッシュで、外観や内装にこだわった施設も多いのですが、これはリハビリ意欲を喚起し、積極的に行動することを促すように設計されているからです。通常のデイサービスと一線を画していることもあり、どちらかといえば女性よりも男性の利用者の割合が多くなっています。

デイサービスに興味がある人におすすめの記事